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蛇の抜け殻になったミミズ

食をあそぶ(キッチン)

 灼熱にあぶられたアスファルトの上を、ミミズがいまにも果てそうになりながら這っていました。

 さっき敵に穿たれた腹の傷は、つゆ草できつく縛り上げていましたが、それでも体内から流れ出た水がミミズの後ろに小さな川を作っていました。

「あんた、そんなにひどい顔をしてどうしたんだい。ちょっとこっちで水でも飲んでおいきよ」

 自宅の玄関ステップに腰かけてミミズが通り過ぎるのを眺めていた老婆は、ふと思い立ってそう呼び止めました。朦朧とした意識の中で声の方を振り向いたミミズは、老婆の腰元に、並々と水を注がれたグラスの載った黒いマットが置かれているのを見つけました。

「ああ、神のお恵みだ」

 ミミズは最後の力をふり絞って、マットの上まで這っていきました。そして、氷がたっぷり入ったグラスの水滴に口をつけようとしたそのとき、ミミズがまるで全身を絞られるような痛みを感じました。

 グラスからちびりちびりと冷水を飲みながら、その様子を眺めていた老婆は「はっ」としました。マットの上に乗った途端、ミミズの体から水分が抜けて、まるで蛇の抜け殻のようになってしまったからです。

 それもそのはず、その黒いマットは、抜群の吸水性を誇る水きりマットだったのですから。

 そして、こちらが件の超吸水マットです。

 

水きりディッシュマット
価格:1296円(税込、送料別)